「資金繰りの相談を、埼玉でどこに、しかも無料でできるのか」——この問いには、実はいくつも入口があります。結論から言えば、公的な相談窓口、金融機関の担当者、そして財務コンサルの初回無料相談。この3つを組み合わせるのが、埼玉の中小企業にとって現実的な進め方です。今回はザイプラの中小企業診断士に、無料相談をどう使い倒すか、口語も交えて聞いてみました。
── 埼玉で資金繰りの相談を無料でする、その入口を教えてください
「まず整理すると、無料の相談窓口って大きく3種類あるんですね。ひとつは公的機関。商工会議所や商工会、それから県や市が委託している経営相談の窓口です。埼玉県内だけでも商工会議所は複数あって、川越、所沢、越谷、熊谷……と、主要な市にはたいてい設置されています。ここは基本、相談料は0円です」
「ふたつめが金融機関。取引のある銀行や信用金庫の担当者に、資金繰りの相談をするのも立派な無料相談なんですよ。意外とここを使わない経営者が多いんですけど」
「みっつめが、私たちのような財務コンサルの初回相談。ザイプラも初回は無料でお受けしています。で、この3つ、それぞれ得意分野が違うんです」
先日ある埼玉県内の製造業の経営者の方とお話ししていたら、「相談先が多すぎて、どこに何を聞けばいいのか分からない」とおっしゃっていました。たしかに窓口が3種類あると迷います。ざっくり言えば、制度融資や補助金など公的な仕組みは商工会議所、実際の融資実行は金融機関、そして数字の分析と改善の設計は財務コンサル、という役割分担で考えると整理しやすいはずです。
このあたりの全体像は、 埼玉の中小企業が資金繰り改善する3つの起点 でも触れています。まずは無料の入口を1つでも叩いてみる。それが最初の一歩になります。
── 無料相談に行く前に、何を準備すればいいですか
「これはもう、はっきりしています。試算表と、直近3か月の入出金が分かる資料。最低でもこの2つです。手ぶらで行くと、相談される側も『まず数字を持ってきてください』で終わっちゃうんですよ」
「試算表というのは、これは決算を待たずに月々の損益と財産の状況をまとめた表のことなんですが、これがあると相談の解像度が一気に上がります。逆にこれがないと、『たぶん赤字っぽい』みたいなふわっとした話になってしまう」
数字で言うと、準備に必要な時間は意外と短い。会計ソフトを使っていれば試算表は数分で出力できますし、通帳のコピーやネットバンキングの明細も30分もあれば揃います。この1時間弱の準備で、無料相談の中身が3倍濃くなると考えれば、やらない手はありません。
「あと、できれば向こう6か月くらいの資金繰りの見込みをざっくりでいいから書いてくると、話が早い。ここで役に立つのが資金繰り表です。作り方は 資金繰り表のつくり方 にまとめてあるので、相談前にざっと目を通しておくといいですね」
「実際、準備してきた経営者とそうでない経営者では、1回の相談で進む距離が全然違います。準備してきた方は『来月の支払いが足りないかも』という具体的な話から入れる。準備がないと、まず現状把握から。それだけで初回が終わってしまうこともあるんです」
── 公的な無料相談窓口と、財務コンサルの相談は何が違うんですか
「よく聞かれます。ざっくり言うと、公的窓口は『点』の相談、財務コンサルは『線』の支援、というイメージが近いですね」
「公的窓口はすごく頼りになります。無料ですし、制度融資の紹介や補助金の情報は本当に詳しい。ただ、担当者が毎回変わることもあるし、1回30分〜1時間という枠が多い。だから『今この瞬間の課題』には強いけど、3か月後、半年後まで一緒に伴走してくれるかというと、そこは仕組み上むずかしい」
「一方で財務コンサルは、初回は無料でも、その後は継続してお付き合いすることが多い。だから資金繰りの改善って、1回のアドバイスで終わる話じゃなくて、毎月数字を追いかけて微調整していく作業なんですよ。そこに強みがあります」
財務コンサルが実際に何をするのかは、 中小企業の財務コンサルは何をする? で診断士が実務ベースで解説しています。数字を出すと、私たちの支援では最初の3か月で資金繰り表を整え、6か月目あたりから資金ショートの予兆を1〜2か月前に察知できる状態を目指します。
「先日、ある小売業の経営者が『商工会議所で融資の相談はできたけど、その後どう返済計画を回すかで詰まった』とおっしゃっていて。まさにそこが線の支援の出番なんです。公的窓口で入口を作って、コンサルで運用を回す。この組み合わせが埼玉の中小企業には合っていると思います」
── 埼玉ならではの、地元金融機関との付き合い方はありますか
「埼玉って、実は地域に根ざした信用金庫や地方銀行の存在感が大きいエリアなんですね。全国区の大手だけじゃなく、地元の金融機関との関係が資金繰りを左右する。ここは東京の都心部とはちょっと違う感覚です」
「地元の信用金庫さんって、担当者が定期的に顔を出してくれることが多い。この訪問を『雑談』で終わらせちゃうのがもったいないんです。試算表を渡して、今の数字を毎月共有しておく。そうすると、いざ運転資金——これは日々の仕入れや人件費を回すためのお金のことなんですが——が必要になったとき、話が早いんですよ」
数字で言うと、日頃から試算表を共有している企業と、決算のときしか数字を見せない企業とでは、融資の審査スピードに体感で2〜4週間の差が出ることもあります。これは資金繰りが厳しいときほど効いてくる差です。
「銀行融資の交渉で何を見られているかは、 銀行融資の交渉で見られる5つのポイント にまとめています。埼玉の経営者の方には、地元金融機関を『いざというときだけ頼る相手』ではなく『日頃から数字を共有するパートナー』として付き合うことをおすすめしています」
「実際、ある埼玉県内のサービス業の経営者は、毎月の試算表を担当者に渡す習慣をつけただけで、追加融資の相談がスムーズになったと。無料でできる関係づくりって、こういうところにあるんです」
── 資金繰りが本当に苦しいとき、無料相談で何を最優先に伝えるべきですか
「これは切実な話ですよね。本当に苦しいときは、遠慮している場合じゃない。無料相談で最優先に伝えるべきは、『いつ、いくら足りなくなるか』。この一点です」
「たとえば『来月末に支払いが約500万円あるけど、入金は300万円しか見込めない。差額の200万円をどう埋めるか』——ここまで具体的だと、相談された側もすぐ動けます。制度融資なのか、支払いの分割交渉なのか、選択肢が見えてくる」
「逆に『なんとなく厳しくて』だと、対策の立てようがない。だからこそ、さっき話した資金繰り表が効いてくるんです。数字に強い経営って、こういう危機のときに真価を発揮するんですよ」
先日お会いした建設業の経営者は、資金がショートする2週間前に相談に来られました。正直、もう少し早ければ打てる手が多かった。数字で言えば、1か月前なら制度融資の選択肢が3つあったところ、2週間前だと現実的には1つに絞られてしまう。だから「苦しいかも」と思った時点で、早めに無料の窓口を叩くのが賢明です。
「私たちも初回相談は無料でお受けしていますが、相談のタイミングが早いほど、選べる手札が増えます。『まだ大丈夫かな』のうちに来ていただくのが、結果的にいちばん傷が浅くて済むんです」
埼玉エリアの支援については 埼玉の中小企業向け 財務コンサル のページでも紹介しています。地域の事業環境を踏まえた相談ができるのは、地元密着の強みだと思っています。
── 無料相談を『使い倒す』コツはありますか
「あります。無料だからこそ、複数の窓口を回るのが実はおすすめなんです。1か所で完結させようとしなくていい」
「たとえば公的窓口で制度融資の情報をもらって、金融機関で実際の条件を聞いて、財務コンサルで数字の設計を相談する。この3か所を1〜2週間で回れば、無料のまま、かなり立体的に自社の資金繰りが見えてきます」
「ただ、注意点もあって。それぞれの窓口で言うことが微妙に違うことがあるんですよ。制度に詳しい人、融資に詳しい人、数字の分析に詳しい人。得意分野が違うから当然なんですけど。だから最終的に『自社の数字に照らしてどう判断するか』は、経営者自身が握っておく必要がある」
数字を挙げると、私たちの経験では、無料相談を2〜3か所併用した経営者のほうが、1か所だけの経営者より、その後の資金繰り改善の着手が早い傾向があります。情報を比較できるからです。
「あと地味に効くのが、無料セミナーの活用です。ザイプラでも 財務セミナー(無料) を各地で開いていて、資金繰りや融資の基礎を体系的に学べる。個別相談の前に全体像をつかんでおくと、相談の質が上がるんですよ。埼玉で開催することもありますし、リモートで参加いただくことも可能です」
埼玉の中小企業が財務コンサルを実際にどんな場面で使っているかは、 埼玉の中小企業が財務コンサルを使う3つの場面 にまとまっています。無料相談の先に、どんな支援が続くのかをイメージする材料にしてみてください。
── 最後に、埼玉で資金繰りに悩む経営者へ一言お願いします
「資金繰りの悩みって、ひとりで抱え込むほど視野が狭くなるんですよ。数字を誰かに見せるって、最初はちょっと勇気がいる。でも見せた瞬間に、道が2つ3つ増えるんです」
「無料の相談窓口は、埼玉にちゃんとあります。商工会議所も、地元の信用金庫も、私たちのような財務コンサルも。使わない手はない。特に初回が無料なら、リスクはほぼゼロですから」
「私がいつもお伝えしているのは、資金繰りは『我慢比べ』じゃなくて『段取り』だということ。数字を見える化して、1〜2か月先まで見通せる状態を作れば、慌てずに手を打てる。そのための伴走なら、いくらでもお手伝いします」
株式会社ザイプラは、東京・埼玉を中心に、中小企業診断士が財務の現場に伴走する財務コンサルティングを行っています。神奈川・千葉、そしてリモートで全国にも対応。初回相談は無料です。資金繰りのこと、融資のこと、あるいは「何から相談していいか分からない」という段階でも構いません。まずは お問い合わせ・会社概要 や ザイプラのトップページ から、気軽に声をかけてみてください。数字に強い経営を、いっしょに作っていきましょう。