埼玉の中小企業に財務コンサルティングが刺さる理由

T専務:はじめまして。川越で製造業を営む会社で専務をしているTと申します。従業員18名、年商はだいたい3億円くらいの規模なんですが、最近「財務コンサルティングってうちみたいな会社にも必要なのか」と気になっていまして。

診断士:ザイプラの診断士です。よろしくお願いします。結論から言うと、年商3億円・従業員18名という規模こそ、財務コンサルティングの効果が一番出やすいゾーンなんですよ。

T専務:そうなんですか?もっと大きい会社が使うものかと。

診断士:逆なんです。売上が10億を超えると経理部や財務担当が複数人いて、社内で数字を回せる。でも年商1億〜5億くらいの埼玉の中小企業だと、経理は1人か、社長の奥様が兼務、というケースが本当に多い。先日ある製造業の経営者とお話ししていたら、月次決算が3か月遅れで出てきていて、「先月儲かったのかどうか、感覚でしか分からない」とおっしゃっていました。

T専務:うちも似たようなものです。試算表が出るのが翌月末とか。

診断士:そこなんです。埼玉県内には中小企業が約38万社あると言われていて、その多くが同じ悩みを抱えている。数字が遅い、数字が読めない、だから打ち手が後手に回る。財務コンサルティングは、この「数字に強い経営」の土台を一緒につくる仕事です。埼玉の中小企業がどう変わっていくかは 埼玉の中小企業向け財務コンサル のページでも触れていますが、共通するのは「まず数字が見えるようになった」という第一歩なんですよ。

T専務:見えるようになる、というのは具体的にどういうことですか。

診断士:たとえば月次を翌月10日までに締める仕組みをつくる。それだけで、20日以上早く「先月の結果」が分かる。判断のスピードが1か月近く変わるんです。3億の会社なら月商2500万円前後、その規模感を毎月きちんと把握できるかどうかで、1年後の資金繰りは大きく違ってきます。

埼玉ならではの金融機関との付き合い方

T専務:うちは地元の信用金庫さんと、あと県内に本店のある地方銀行さんの2行と付き合っているんですが、これって多いんですかね、少ないんですかね。

診断士:規模から言うと、ちょうどいいバランスですね。年商3億の会社で2〜3行というのは健全です。埼玉は信用金庫が元気な地域で、地元密着で親身に相談に乗ってくれる担当者が多い。この関係性は都心の会社にはない強みなんですよ。

T専務:ただ、決算のときに数字を持っていくと、担当者さんの反応がいまいち読めなくて。

診断士:それ、すごく大事なポイントです。金融機関は決算書を見て格付け、いわゆる債務者区分をつけます。同じ利益でも、見せ方や補足資料の有無で印象が変わる。先日、坂戸市の卸売業の会社をご支援したとき、決算書に事業計画と資金繰り表を1枚ずつ添えただけで、追加融資の話がスムーズに進んだことがありました。金利も0.3%ほど改善したんです。借入残高が5000万円あれば、年間15万円の差になります。

T専務:たった2枚の資料で、そんなに変わるんですか。

診断士:金融機関は「この会社は自社の数字を分かっている」という点を非常に重視します。数字を語れる経営者には安心して貸せる。逆に、聞かれたことに答えられないと不安になる。埼玉での創業融資や資金調達の実際は 創業融資サポートは埼玉でどう受けるか でも診断士の視点で書いていますが、大事なのは「借りる技術」より「日頃から数字で対話できる関係」なんです。

T専務:なるほど。じゃあ次の決算説明のときに、資金繰り表を持っていってみます。

診断士:ぜひ。それだけで担当者の対応が変わるはずです。埼玉の地元金融機関は、真面目に取り組む会社をちゃんと見てくれますから。

資金繰り改善は「見える化」から始まる

T専務:さっきから資金繰り表という言葉が出ていますが、正直うちはちゃんとしたものを作っていなくて。通帳の残高を見て「まあ大丈夫だろう」という感じで。

診断士:多いんですよ、それ。でもその「まあ大丈夫」が一番危ない。利益が出ていても資金がショートして倒れる、いわゆる黒字倒産は中小企業の倒産理由の中でも決して珍しくありません。

T専務:黒字なのに倒れるって、どういうことですか。

診断士:たとえば製造業だと、材料を仕入れて製品を作り、納品して、入金は2か月後、みたいな流れがありますよね。売上が急に増えると、仕入れの支払いが先に来て、入金が追いつかない。売れているのにお金がない状態が生まれる。3億の会社で売上が2割伸びると、運転資金が数百万円単位で余計に必要になることもあります。

T専務:ああ、去年の繁忙期がまさにそれでした。忙しいのに口座がカツカツで。

診断士:それこそ資金繰り改善の入口です。まず13週、つまり3か月先までの資金の動きを週単位で見える化する。いつ、いくら入って、いくら出るか。これを作るだけで「2か月後の第3週が危ない」といったことが事前に分かる。分かれば手が打てるんです。融資の申し込みも、慌てて頼むより2か月前に相談したほうが条件がいい。東京の事例ですが 資金繰り改善は東京の中小企業でこう進める実例集 にも通じる考え方で、地域を問わず「先を読む」ことが核心です。

T専務:週単位ですか。月次でも大変なのに。

診断士:最初はExcelで十分です。私たちが伴走する場合、最初の1〜2か月は一緒にフォーマットを作って、運用に乗るまで並走します。3か月もすれば、経理担当の方が自分で回せるようになる。仕組みが手に入れば、あとは会社の中で回り続けます。

財務顧問と単発コンサルの違い

T専務:財務コンサルティングって、1回相談して終わりなんですか。それとも継続的なものなんですか。

診断士:両方あります。単発のスポット相談もあれば、月1回ペースで継続する財務顧問という形もある。どちらがいいかは、会社のフェーズと課題によりますね。

T専務:うちみたいに、ずっと数字がふわっとしてきた会社だと、どっちがいいんでしょう。

診断士:正直に言うと、最初の仕組みづくりの半年〜1年は継続型をおすすめしています。月次を締める、資金繰り表を回す、金融機関への資料を整える。この一連の流れは、1回のアドバイスでは定着しないんです。習慣になるまで伴走する必要がある。

T専務:費用面が気になります。

診断士:規模にもよりますが、月額の顧問料は会社の売上規模や関与の深さで幅があります。大事なのは費用対効果で、先ほどの金利0.3%改善の例のように、年間で顧問料以上のリターンが出るケースは珍しくありません。あるサービス業の会社では、資金繰りの見える化で不要な短期借入を減らし、年間20万円以上の利息を圧縮できました。財務顧問の選び方は 財務顧問 東京の中小企業におすすめの選び方7問 にチェックリスト形式でまとめてあるので、埼玉の会社でも判断材料に使えます。

T専務:なるほど、投資として考えるわけですね。

診断士:そうです。税理士さんが「過去の数字を正しく記録する」役割なら、財務コンサルや財務顧問は「その数字を使って未来の判断をする」役割。両方あって初めて数字に強い経営になります。片方だけだと、記録はあるけど活かせない、という状態になりがちなんです。

埼玉の製造業・卸売業で多い相談パターン

T専務:他の会社さんは、どんな相談をされているんですか。似た業種の話が聞きたくて。

診断士:埼玉は製造業と卸売業、それに物流拠点も多い地域なので、相談内容にも地域性が出ますね。製造業だと、さっきの運転資金の話に加えて「設備投資の判断」がよく出ます。3000万円の機械を入れるべきか、その投資が何年で回収できるか。

T専務:まさに今、うちが悩んでいるテーマです。新しい加工機を入れるかどうか。

診断士:それなら具体的に。回収年数、月々の増加キャッシュフロー、借入したときの返済負担。この3つを並べて試算すると判断しやすいですよ。たとえば3000万円の設備で、月に80万円の追加利益が見込めるなら、単純計算で約38か月、3年ちょっとで回収できる。返済期間を7年に設定すれば、毎月の返済は返済分を利益がしっかり上回る。数字にすると「入れても大丈夫」が見えてきます。

T専務:頭の中でぼんやり考えていたことが、数字になると急にはっきりしますね。

診断士:それが財務コンサルティングの価値です。卸売業の場合は在庫の話が多い。在庫は資産に見えて、実はお金が寝ている状態でもある。回転期間が業界平均より1か月長いだけで、数百万円の資金が在庫に固定されている、なんてこともあります。先日ある卸の経営者と棚卸データを一緒に見ていたら、動きの鈍い商品に700万円分も資金が滞留していたことが分かって、ご本人も驚いていました。

T専務:見えていなかったお金が、見えるようになると。

診断士:そういうことです。地域の同業の動きや相談の傾向は 財務・経営ブログ一覧 でも折に触れて発信しているので、業種の近い記事を探してみると参考になりますよ。

診断士が「伴走」にこだわる理由

T専務:さっきから「伴走」という言葉が何度か出ていますが、これはザイプラさんならではの考え方なんですか。

診断士:私たちがすごく大事にしている言葉です。よくあるコンサルは、立派な分厚い報告書を置いて帰る。でもその報告書、半年後に本棚で眠っているケースが本当に多いんですよ。

T専務:ああ、心当たりがあります。以前、別のところにお願いしたとき、まさにそれでした。

診断士:作って終わりだと、会社は変わらないんです。だから私たちは、仕組みが会社の中で回り続けるところまで一緒にやる。月次を締める作業を最初は横で見ながら、だんだん手を引いて、最後は社内だけで回せるようにする。魚を釣ってあげるんじゃなくて、釣り方を一緒に身につけてもらうイメージです。

T専務:それは心強いですね。うちの経理担当も、一人で抱えて不安そうにしているので。

診断士:経理担当の方が孤独になりがちなのも、中小企業あるあるです。相談相手がいない。そこに月1回でも数字を一緒に見る人がいると、精神的にもぜんぜん違う。ある会社では、経理のベテランさんが「初めて数字の話ができる相手ができた」と言ってくださって、こちらも嬉しかったですね。

T専務:数字の話ができる相手、か。社内だと孤立しがちですもんね。

診断士:東京の会社が財務コンサルで変わっていった過程は 東京の中小企業が財務コンサルティングで変わる話 に詳しく書いていますが、埼玉でも本質は同じです。数字が見える、判断が早くなる、社内に数字で会話する文化が根づく。この3段階を、焦らず一緒に登っていく。それが伴走型の財務コンサルティングです。

まず何から始めればいいのか

T専務:今日の話でだいぶイメージがつきました。とはいえ、いきなり契約というのはハードルが高くて。最初の一歩は何がいいですか。

診断士:無理に契約から入る必要はまったくないですよ。まずは今の会社の状態を棚卸しするところから。試算表がいつ出ているか、資金繰り表があるか、金融機関に出す資料が整っているか。この3点をチェックするだけでも、課題がはっきりします。

T専務:自分でできる範囲でやってみて、それから相談する、という順番でもいいと。

診断士:もちろんです。ザイプラでは初回相談を無料でお受けしていますし、いきなり深い話でなくても「うちの場合どうだろう」という軽い相談から入っていただいて大丈夫です。埼玉県内はもちろん、東京・神奈川・千葉、リモートなら全国どこでも対応しています。

T専務:セミナーみたいなものもあるんですか。

診断士:ありますよ。財務の全体像をつかむには、まず 無料の財務セミナー に参加してみるのが入りやすいと思います。同じ規模の経営者の方も来られるので、他社がどう悩んでいるかも見えてくる。会社としての支援内容や診断士の考え方は 会社概要・中小企業診断士による支援内容 にまとめてありますし、埼玉に限らず 東京の中小企業向け財務コンサル の情報とあわせて見ていただくと、対応範囲のイメージがつくと思います。

T専務:ちなみに、どこに相談するか迷ったときの目安ってありますか。

診断士:判断に迷ったら 財務相談はどこに?東京の中小企業が選ぶ3つの窓口 を読んでみてください。税理士、金融機関、財務コンサル、それぞれ得意分野が違うので、自社の悩みがどこに当てはまるかが整理できます。埼玉の中小企業にとって、数字に強い経営は特別な会社だけのものじゃない。年商3億のT専務の会社でも、来年の今頃には「先月の数字、もう出てますよ」と胸を張れるようになっているはずです。

T専務:その未来、ちょっと楽しみになってきました。まずは無料相談、お願いしてみます。