
【資金繰りが苦しい】資金繰り表だけで最大6ヶ月先を見通せる理由
「今月はなんとかなったけど、来月の支払いが心配…」
「あとどれくらい今のキャッシュで耐えられるのか?」
そんな不安を抱える中小企業経営者の多くがまだ活用しきれていないのが、資金繰り表です。
この記事では、シンプルな資金繰り表を使って最大6ヶ月先の資金見通しを立てる理由と、その効果について解説します。
1. 資金繰り表とは?損益計算書との違い
まず前提として知っておきたいのは、利益=現金ではないということです。
- 損益計算書 → 売上や費用の発生ベース
- 資金繰り表 → お金の「出入り」の実態ベース
つまり、黒字でもキャッシュがなければ会社は回りません。
資金繰り表は現金の動きを時系列で「見える化」するツールなのです。
2. 6ヶ月先を見通せる理由
資金繰り表をしっかり作ると、以下が可視化されます:
- 今ある現預金の残高
- 入金予定(売掛金、補助金、融資など)
- 出金予定(給与、家賃、仕入、税金など)
これらを週単位または月単位で記入することで、
「〇月△週に資金ショートが起こりそう」という予測が立ちます。
さらに6ヶ月スパンで見ておくことで、
- いつまでに資金調達が必要か
- どの月の支払いが重たいか
- どこで支出削減の余地があるか
が明確になり、「手が打てる余裕」が生まれるのです。
3. 難しく考えなくてOK!最小構成の資金繰り表
初めての方は、以下の3列だけでスタートしてOKです。
日付 | 入金予定 | 出金予定 |
---|---|---|
5/1〜5/7 | 売上入金 100万円 | 給与支払い 80万円 |
5/8〜5/14 | ― | 家賃支払い 15万円 |
これに「現金残高の推移」を追加すれば、立派な資金繰り表です。
4. 資金繰り表を“経営のレーダー”にする
資金繰り表があることで、
- リスクが「見える化」され、対処が早くなる
- 社員やパートナーと共有しやすくなる
- 金融機関への説明資料としても活用できる
まさに経営の“レーダー”としての役割を果たしてくれます。
まとめ:不安なときこそ、見える化で安心を
「資金繰りが苦しい」と感じるのは、現金が“見えていない”からかもしれません。
資金繰り表を活用することで、最大6ヶ月先までの見通しが立ち、
冷静な判断と早期対策ができるようになります。
まずは簡単なフォーマットからでも構いません。
“手元のお金の未来”を見える化する一歩を踏み出しましょう。
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