
資金繰り悪化の時、あと90日延ばすための実践策5選
「このままいくと3ヶ月後には資金が尽きるかもしれない…」
そんな危機的な状況でも、適切なアクションを取ればあと90日、資金繰りを延命することは可能です。
本記事では、資金繰りが悪化してきたと感じた経営者が「即行動に移せる実践策」を5つに絞ってご紹介します。
1. 支払いの“待った”をかける:支払い猶予・分割交渉
資金繰りが厳しくなったとき、まず取り組むべきは「お金を出す時期を遅らせること」です。
- 仕入先への支払いを30日→60日へ交渉
- 家賃やリース代などの分割・猶予
- 税金や社会保険料の納付猶予(※制度あり)
誠実な説明と将来の支払い見込みがあれば、意外と応じてもらえるケースは多いです。
2. 入金を早める:請求タイミングと回収管理の徹底
「売上はあるのにお金がない」会社は、入金が遅れていることが多いです。
- 請求書の発行を即日対応にする
- 支払いサイトを見直し、前倒し交渉
- 未入金のチェックとリマインドを徹底
特に売掛金の早期回収は、無利子でキャッシュを得る手段として最も効果的です。
3. 不要な支出を止める:固定費を即チェック
90日延ばすには、無駄な出費を止めることが必須です。
- 使っていないサブスクの解約
- 定期購入・外注費・広告費の一時停止
- 社用車・携帯のプラン見直し
「あとで戻せるコスト」から止めるのがポイントです。
4. 短期資金を確保する:使える制度を活用
資金調達も視野に入れましょう。代表的な制度には:
- 日本政策金融公庫の「資本性劣後ローン」や「セーフティネット融資」
- 民間銀行の「つなぎ融資」や「カードローン型融資」
- 売掛金を現金化するファクタリング
準備に時間がかかるものもあるため、早めに動くことが重要です。
5. 資金繰り表で「90日後」を見える化する
今ある現金で「あと何日もつか?」を見える化するために、資金繰り表は欠かせません。
エクセルやスプレッドシートを使って、
- 毎日の残高推移
- 今後の入出金予定
- 資金ショートのタイミング
を明確にしましょう。見えるだけで判断スピードが格段に上がります。
まとめ:行動すれば90日は延ばせる
資金繰りが悪化したとき、何もしなければ時間はあっという間に過ぎていきます。
しかし、今回紹介した5つの具体策を実行することで、最低でも90日、資金ショートを先延ばしにすることは十分に可能です。
焦る前に、まずは1つだけでも行動してみてください。資金繰りには「スピード」が何より大切です。
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